お役立ち情報緊急時の店舗予算について考える②(利益予算編)
2021年01月15日
「緊急時の店舗予算について考える①」では、売上予算編をお送りしました。
続いて利益予算をどう考えるかについてお伝えしていきます。こちらも予測を踏まえて予算を考える方法です。
(利益の予測例)
予測条件:
①客数減や突発的なキャンセルにより食材ロスが増える可能性があり、原価率が上がる
②同様の理由により、水道光熱費率が上がる
③売上が下がっても、営業必要最低人員を下回ることができず、人件費率が上がる
④時短営業により、時短分の人件費が減る
⑤補助金や助成金の着金のタイミングが読めない
以上の条件を踏まえ、利益を予測すると以下のようになります。
表の左側が平時(平常時の過去同月値)で、右側が緊急時です。売上が減少すると変動費率が上がる可能性が高く、また固定費は平時と変わらないため、コスト高の営業となります。
当然、この状況が続けば続くほど、キャッシュアウトが続く状況になります。対策として考えられるのは以下の5つです。
①アイテム数を絞り、原価、人件費を削る
②営業時と休業時の損失額予測を比較し、休業を選択する
③損失額×○ヵ月の借入(ここでは店舗運営分のみの計算)を行い、耐えしのぐ
④別途収益源となる事業を立ち上げる
⑤③と撤退費用を比較し、撤退を選択する
④別途収益源となる事業については、以下の記事をご覧ください。
→ゴーストレストランがコロナウイルス禍の飲食業を救う!?
→ゴーストレストランの事例
→コロナ禍で急増したテイクアウト事業に見る失敗と成功(前編)
→コロナ禍で急増したテイクアウト事業に見る失敗と成功(後編)
→お客様がテイクアウトしたい商品を開発する