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お役立ち情報コロナ禍でも大人気の「ネオ居酒屋」。その理由とは?

2021年01月29日

コロナ禍でも大人気の「ネオ居酒屋」。その理由とは?

コロナ禍でも大人気の「ネオ居酒屋」。その理由とは?

ネオ居酒屋とは?

コロナ禍で苦戦を強いられている飲食店。
帝国データバンクの調査によると、2020年は過去最多の780件の飲食店が倒産しており、その中でも最も倒産件数が多かったのが「酒場・ビヤホール」でした。
(酒場・ビヤホールにおける倒産件数は、2000年以降で過去最多)
そんな中、利用客が絶えない居酒屋が「ネオ居酒屋」です。

「ネオ居酒屋」とは、昔ながらの大衆居酒屋のイメージを残しつつも、若者ウケするような、オシャレさを兼ね備えた「レトロ映えする」居酒屋です。
店内はネオン管やカラフルな内装で彩られており、メニューもカクテルやパスタなど、様々なジャンルの料理を揃えています。

 

若者を中心に大人気!その理由とは?

コロナ禍でも「ネオ居酒屋」が注目されていることが分かる指標があります。
それが「2020年下期トレンドワード5選」です。

同企画は、女性向けウェブメディア『MERY』を運営する株式会社MERYと電通ワカモンとのコラボレーションで実施されたものです。
MERYで人気の検索ワードや記事、ユーザーの意見を集約した結果、トレンドの1つとして「ネオ居酒屋」が選ばれました。
※電通ワカモンは、高校生・大学生を中心に10〜20代の若者の実態に迫るクリエーティブユニット。


(出典:MERY「2020年トレンドワード」https://mery.co.jp/topics/702/)

なぜ、コロナ禍においても「ネオ居酒屋」は人気なのでしょうか?
それは、以下の要因が挙げられます。

①若手世代の価値観に合ったコンセプト

近年の若手世代における1つの特徴として、「モノ消費→コト消費」が挙げられます。
ボルダリングやグランピング等に代表されるように、「モノにお金を投資する」のではなく「何かを体験することにお金を投資したい」という価値観です。

「ネオ居酒屋」では、食事だけでなく利用客に“体験”を提供しています。
具体的には、

  • 撮影ブースが設けられている
  • 調理をしている様子を目の前で見ることができる
  • 料理の盛り付けや食器、グラス等がオシャレ

など、五感で楽しめる空間を提供することで、独自の付加価値を提供しています。
これらと近年の昭和レトロブルームが相まって、若手世代を中心に大人気となっています。

②SNSを活用したマーケティング戦略

利用客に良質な体験を提供できる「ネオ居酒屋」では、利用客が思わずSNSにシェアしたくなるような仕掛けを多く用意しています。
例えば、グラスはネオ居酒屋の大きな特徴として挙げられるでしょう。

店舗のロゴや、ターゲットに刺さるデザインをグラスに載せることで、店舗のPR効果を高めています。
実際に、あるネオ居酒屋では、店舗が紹介されたTwitterの投稿には「2万いいね」がつき、販促費を一切かけずに「行列のできる店舗」を実現しました。

また、SNSで話題になることで、ECサイトを介したオリジナルグラスの販売やデリバリーの注文、テイクアウトの注文等の増加も期待できます。

 

コロナ禍で、利益確保のため様々な取り組みを行っている飲食店。
最新のトレンドである「ネオ居酒屋」からも、売れるお店作りのヒントを得てはいかがでしょうか。

この記事の筆者

コンサルタント大園 羅文
「中小企業の経営を支えたい」という志を持って新経営サービスに入社。 「社員が躍動する組織づくり」をモットーに、そして、顧客企業の理想をカタチにするべく、1社1社に深く入り込みながら支援するコンサルティングは顧客企業からの信頼も厚い。

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