①採用活動を分解して考える
自社の採用強化に向けて、いかに問題を分解化できるかがポイントです。採用活動をマーケティング理論(AISAS※)に当てはめると、以下のように分解できます。
※AISASとは、消費者が商品(サービス)を認知してから購買するまでの行動モデル(プロセス)のことであり、広告やマーケティングの世界では、広告戦略を策定する際に参考としている法則です。
フェーズ | 採用活動に置き換えてみると |
ATTENTION 注目 | まず自社求人に注目してもらう(気付いてもらう)
・・・求職者との接点、チャネルを増やす |
INTEREST 興味 | 多くの求人案件から自社求人に興味を持ってもらう |
SEARCH 検索 | さらに、詳しい情報を取りに行く
・・・採用HPを設け、働くイメージを持ってもらう |
ACTION 行動 | 応募してもらう
面接に来てもらう
入社してもらう |
SHARE 共有 | お友達を紹介してもらう |
最終的な入社に至るまでに、多くの求職者は、上記のようなプロセスを踏んでいます。つまり、店舗における人材採用力を高めるためには、各フェーズのステップアップ率、精度を高めることになります。有料求人媒体やハローワークには求人を出しているが、問い合わせが増えない、採用できないという漠然とした店舗運営上の悩み(問題)を、上記のような観点で分解化すると、自社の採用上の課題が見えてくるでしょう。
②トップが本気になる
飲食店において人材確保は緊急性の高い課題があるにも関わらず、採用活動を担当者任せの会社は多くあります。優先度の高い課題に対してはトップ(経営者)主導のプロジェクトチーム(時には外部の専門家を入れて)を組んで、PDCAを回していかないとなかなか成果があがらないでしょう。
最重要課題であるがゆえ、トップが本気になり、人材採用プロセスのPDCAを回すための推進体制を用意し、仕入れた知恵やノウハウを形にし、採用成果を高めていくことが求められます。
とくに媒体別の費用対効果を測定できる管理表を活用することで、媒体ごとに問い合わせ単価、採用単価のデータが取れますので、求人広告会社との値引き交渉も有利に進めることができます。
4.自社の採用力の高め方 ≫