お役立ち情報「鳥貴族」も参入!コロナ禍で増加するハンバーガー市場への進出
2021年07月16日
1.鳥貴族の新業態「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」が今年8月にオープン予定
鳥貴族ホールディングスは、今年3月に新業態としてチキンバーガー専門店「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」をオープンすると発表しました。
記念すべき第1号店は、東京都内にて8月オープン予定です。
トリキバーガーは朝食からディナーまでの営業で、イートインのみならずテイクアウト、ドライブスルー、デリバリーを想定しており、鳥貴族のDNAを受け継いで国産鶏で均一価格による、低価格・高価値の商品構成を想定しているとのことです。
同社は、この新業態に3カ年で20億円の投資を行い、2024年7月までに10~20店の展開とFC制度の構築も行う計画を立てています。
チキンバーガーの専門店という目新しさ、国産の食材を使用したうえで「マクドナルド」と同等の価格帯を実現できること、食材を居酒屋業態とシェアすることで、これまで以上にフードロスを軽減できること、空き店舗を利用することで出店費用のカットに繋がることなど、様々なメリットを享受できる今回の業態開発に、ネットでは称賛の声が上がっています。
2.各社がハンバーガー市場へ参入する理由とは?
多くの企業がハンバーガー市場へ参入
飲食企業によるハンバーガー市場への参入は、鳥貴族ホールディングスが始まりではありません。
以下の企業を筆頭に、多くの企業がハンバーガー市場へ参入しています。
- ダイニングイノベーション
「焼肉ライク」がヒット中のダイニングイノベーションは、2020年11月10日に「ブルースターバーガー」を東京・中目黒にオープン - ロイヤルホールディングス
「ロイヤルホスト」「天丼 てんや」のロイヤルホールディングスは、2021年5月29日にチキンバーガーが主力の「ラッキーロッキーチキン」を、東京・武蔵小山にオープン - 松屋フーズ
デリバリー専門でライスバーガー「米(my)バーガー/こめ松」を2021年4月13日にオープン。
ハンバーガー市場が注目されている理由とは?
ハンバーガー市場が注目されている背景は、「テイクアウト・デリバリー需要の強さ」にあります。
ハンバーガーは外食の中でもテイクアウト比率が6~7割と高く、実際に、業界1位「マクドナルド」、2位「モスバーガー」の既存店売上高が、緊急事態やまん防(まん延防止等重点措置)の際には急増しました。
また、デリバリーの人気も高く、両チェーンとも、1~4月の全ての月で、既存店売上高が前年を上回る好調ぶりを示しています。
そのため、テイクアウトやデリバリーを主流とするハンバーガー市場は、コロナ禍でも安定した収益獲得が期待できます。
そして、アメリカを中心に人気を博しており、鳥貴族やロイヤルホールディングスが展開する「チキンバーガー」、マクドナルドや松屋フーズが展開する「ライスバーガー」など、ハンバーガー市場には、既存のチェーンとは差別化したアプローチで新しい専門店が登場しており、またその多くは他の外食分野からの参入企業となっています。
コロナ禍が長引く状況で、店内飲食よりテイクアウト、デリバリーといった風潮を追い風に、ハンバーガー市場はどこまで伸びるでしょうか。今後の市場動向には要注目です。