お役立ち情報お客様がテイクアウトしたい商品を開発する
2020年12月25日
株式会社リクルートライフスタイルが運営するHOT PEPPERグルメ外食総研にて、2020年5月の飲食店からのテイクアウトの利用実態について消費者アンケートを行われていました。
https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20200720
コロナウイルスによってテイクアウト利用がより一般的になった
調査によると、2020年5月に飲食店からのテイクアウトを利用した人は58.1%という結果になり、テイクアウトの利用がより増えており、コロナウイルス禍を通して、テイクアウトの利用が一般化したと言えるでしょう。
業態別では「ファストフード」24.8%、「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」16.0%、「和食料理店」で12.6%等。と持ち運びしやすい業態がよりテイクアウト利用されています。
どんな場面でテイクアウトを利用するかというと、「自宅」で「夕食」に「家族・親族」で。 利用の動機は「自分や家族が安全」45.9%、「家で作るのは手間」45.2%、「定期的に食べたくなるメニュー」が41.2%。という結果です。
テイクアウトの今後は?
今はコロナウイルスの感染が怖いからテイクアウトを利用するという動機が多いようですが、今後はもっとテイクアウトが一般化し、テイクアウトの重要度が高まっていくでしょう。
例えば、忘年会で居酒屋に行くのではなく、忘年会メニューをテイクアウトで利用する。
新年会などでテイクアウトをして会社のオフィスなどで食事を楽しむ。誕生日などの特別な日にレストランにいくのではなく、テイクアウトを行い、家庭内で食事をする。
といった従来からもあった利用の方法がより加速化することです。
そのため、今は持ち運びしやすいファストフードや一品物の専売業態、寿司などが主流ですが、居酒屋や多品種展開の飲食店であってもパッケージ化した、例えば忘年会用テイクアウトプラン、新年会用テイクアウトセット、お誕生日会用テイクアウトセットなどの商品の開発が求められます。
反対に、包装や容器の問題はありますが、セット化ではなく実際に居酒屋に行ったようなメニューを少量からテイクアウトできるサービス化も求められるでしょう。
この利用方法は店側/顧客側両方からのメリットがあり、
- 店側からすれば、単価のとれる商品をテイクアウトしてもらうことができる。席数を埋めることなく、商品を提供することができる。
- 顧客側からすれば、会幹事の手間が減る、セット買いすることでお得感が増す、少量単品から購入できることで自分が本当に食べたい商品をテイクアウトすることができる
などです。
今後のテイクアウトに求められることとは?
共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング(https://biz.loyalty.co.jp/ponta-research/)の「Pontaリサーチ」調べによると、
<「食品リテールに関する消費者意識調査」>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000435.000004376.html
テイクアウト/デリバリーへの要望点として、「少量から注文できる」57.0%、「持ち帰りやすい容器の提供」54.6%、「予約のしやすさ」53.8%などが要望としてあがっており、商品以外のサービスもテイクアウトやデリバリーに対して求められていることが分かります。
コロナウイルスに対応していくために、店内飲食以外の売上施策も検討していきましょう。