お役立ち情報緊急時の店舗予算について考える①(売上予算編)
2021年01月08日
昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今後の業績見通しをどう考えるべきか悩まれている方へ、このような緊急時の店舗予算の1つの考え方をお伝えします。
まずは緊急時の売上高上限値を予測しましょう。
(売上高上限値の予測例)
予測条件:
新型ウイルス感染拡大の影響により、以下のことが予測される
① 蜜を防ぐために席数を5席減らす措置を取らざるを得ない
② 3人以上のグループでの来客は大きく減り、満席率が低下する
③ 時短要請により、営業時間が3時間短くなり回転数が落ちる
④ 店舗滞在時間の減少により客単価が低下する
以上の条件を踏まえ、売上の限界値を予測すると以下のようになります。
表の左側が平時(平常時の過去同月値)で、右側が緊急時です。緊急時には、客数・単価ともに大きく減る予測となっています。
このように、緊急時には「どの項目」に「どのような影響」が及ぶか、分解して考えることをお勧めします。
ただ売上が減るだろうと漠然と捉えるよりは、予測正確さが増すはずですし、売り上げ減少への対策を考える糸口になります。
売上高上限値を予測し、その上で予算を考えることをお勧めします。
次回は『緊急時の店舗予算について考える②(利益予算編)』をお送りします。